私設強襲部隊ペドフィリアズ
国家を隠れ蓑に暗躍する闇の部隊、その名はペドフィリアズ

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Basilard

「…来ます。」
 魔法陣の上に座臥していたマインシュッツルテッドノイバウテニカ(マドカ)が、静かに言った。
 対してバゼラードは、不敵な微笑みを浮かべる。
「ふん。突っ込んでくるか。黙って焼けばいいものを。くだらん騎士の誇りにこだわりやがって。」
 シュリン…、と冷たい音を立て、鞘から剣が引き抜かれる。バゼラードが命を預ける一本の剣『アドラー』。
 それを右手に携えて、バゼラードはゆっくりと歩き出す。
「あんたはここにいな。」
 立ち上がるマドカ。
「いえ…奴らの狙いは私です。あなたは引っ込んでて下さい。」
「もっとマシな言い方はないものかな。まあいいや。好きにしな。」
 魔女と傭兵は、戦いへと赴いた。

 マドカの小屋をぐるりと取り囲むスクラマサクス騎士団。
「魔女マインシュッツルテッドノイバウテニカ!貴女は完全に包囲されている。抵抗しないで出てきなさい!」
 次の瞬間、小屋が爆発した。
 ズ ガ ァアアア ン!
 爆炎、揺らめく炎の中から現れたのは、魔女マインシュッツルテッドノイバウテニカ。表情は平穏であるが、そこがまた恐ろしい。
 ( °Д °)←こんな顔で固まる騎士団の面々。
 しかし、1人だけ余裕の表情を浮かべる者がいた。
 騎士団長・マサカズである。
「ほっほお。ハデな登場や。そういうのは嫌いやないで。」
 マドカはゆっくりと前に出る。
「…何の御用ですか。」
「何の御用て。わかっとるやろぉ。…魔女狩りや。あんたをコロシに来たんや。」
「…ふふ。」
 マサカズは剣を抜く。
「何がおもろいねん。」
 炎が一層揺らめきを増した。風が吹いたわけでもないのに。
「…やれるもんならやってみな。ハナクソ以下の下痢便野郎共が。ケツの毛まで焼き尽くしてやんよ。」
 ゴオッ!炎が蜥蜴の形を取った。
「我、契約に従いて汝に願う。炎の使者サラマンダーよ。こいつらを焼き尽くせ!」
 どこからともなく、不思議な声が響く。
〈わかりマンダー〉
 ごおおお!
 勢いを増した炎が荒れ狂う。
「うわー」
 騎士団の大半が恐慌状態に陥った。
「うろたえるんやない!アレを使え!」
 マサカズの声に、一時的に我に返った騎士団の面々は、ポケットから薬を取り出した。そしてそれを飲んだ。
「…ハイパーおちんちんターイム!」
 奇声を上げ、一斉に剣を構える騎士団。
 それを冷たく見つめるマドカ。
「…薬物に頼るなんて。誇り高き騎士団は何処にいったのかしら。」
「結局は人間や。こうでもせな、戦闘精神を保てへんのよ。」
「ふっ雑魚が。」
 マサカズの構えが変わる。
「…せやけど、俺は違うで。俺はクスリなんぞやらん。やらんでも、四六時中テンションバリバリなんや!」
「隙もバリバリやな。」
「なにっ!?」
 マサカズの背後に立つ人影。
「バゼラード…いつの間に…」
「いつの間に?そんな事にも気付かないなんてな。やっぱり見かけ倒しのハリボテ騎士団か。」
「くっ…」
「悪い事は言わねえ。このまま帰りな。てめーら如きじゃ、魔女狩りなんぞ無理だ。命が惜しくねえか?」
「貴方も命が惜しくありませんか?」
「なにっ!?」
 バゼラードの背後に立つ人影。
「アスファルテ…流石やな。」
 騎士団参謀・アスファルテは、マサカズに頭を下げた。
「…バゼラード。貴方とは一度剣を交えてみたかった。どうですか。1対1で戦いませんか。」
「…いいけどよ。この状況じゃな。」
 アスファルテは剣を下げた。
 バゼラードはニヤリと微笑むと、同様に剣を下げた。
 二者は間合いを取る。それは、剣士同士が刃を交える時の距離だ。
「…では、始めましょうか。」

つづく
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  1. 2009/04/05(日) 13:56:11|
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