私設強襲部隊ペドフィリアズ
国家を隠れ蓑に暗躍する闇の部隊、その名はペドフィリアズ

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МирВойна

PRESENTED_BY_SCARECROW

 照りつける太陽。
 青空の下に広がる砂漠。
 砂の海上に、荒涼と続く岩山の間を、数両の装甲トレーラーが砂塵を巻き上げながら駆け抜けて往く。

惑星・アーハ
地球に近似した環境を持つ星

 車列の鼻先で爆炎が上がる。
 急停止するトレーラー群。

A.D.975
【大壊滅】から、約1000年後

 岩山の陰から、数機の鉄の巨人が姿を現す。手には、鈍色に光る機関銃を携えて。
 鉄の巨人の名は【AWV】。

Armord_Walking_Vehicle
AWV=戦闘歩行車両

 AWVは車列をあっという間に包囲。
 下品な濁声が響く。
「よォし!ここを通りたけりゃトレーラーごと置いていきなッ!さもなくばア…」
 声の主、隊長機と思わしきAWVは機関銃の銃口をトレーラーに向ける。

…或いは、それは無限に存在する
世界の可能性の姿の一つ

 銃声。
 AWVは数発の機関銃弾を浴びた。
 装甲が小気味良い音を立てながら貫かれ、機体が膝を付き、停止する。
 他の機体は、突然の出来事にまるで対応できない。慌てふためき、カメラ・アイで辺りを捜索する。
 銃声。
 また一機が崩れ落ちる。
 不意に、別の一機が一点を捉える。
 他の機もそれに倣い、岩の転がる地平のある一点に指向する。

МирВойна
Sec.1『フェオファーン』

 そこには漆黒のAWVがいた。
 流線と鋭角から成るフォルム。無駄なく洗練された“兵器としての”美しさ。言うなればそれは、狩猟動物のしなやかさと、戦闘機械の武骨さを併せ持っていた。
 それに対峙するAWVの一群は一瞬、自らの“敵”の存在感に気圧され、躊躇する。
 その隙を見逃さなかった。
 “漆黒”は機関銃を撃ちながら距離を詰める。その弾丸は、まるで魔術か何かだろうか?間抜けに棒立つAWVの体に、吸い込まれるように命中する。弾丸を食らった機体は、為す術もなく崩れ落ちる。
 AWVの一群が、ようやく応戦を開始した。が、遅すぎた。その時、既に彼等は残存僅か2機になっていた。
 漆黒は、その眼前に1機を捉え、右手を鋭く“抜き手”の形にし、混乱に支配された哀れな獲物の腹部を食い破った。
 最後の1機。恐慌状態となり、漆黒に向かって発砲する。が、漆黒は素早く右手を抜き出すと、ひらりと弾丸をかわした。崩れ落ちていく獲物に、流れ弾が当たっていった。
 次の瞬間、最後の1機は“敵”の姿を見失った。
 それが彼の最期にして最大の失敗だった。
 漆黒の抜き手、それは最早短槍のような鋭さを持ってして、目標の腹部を貫いた。
 バラバラと、機械部品が飛び散る中、漆黒はゆっくりと右手を引き抜く。前のめりに倒れる最後の敵から視線を外し、残存兵力の確認をする。
 …残存はゼロ。全滅である。
 漆黒は、たった一機で、8機のAWVを葬ったのだった。
 周辺から、トレーラーに注意を移す。
 トレーラーの1両の後部ドアが開き、野戦服姿の人影が降り立った。
 険しい表情の、中年の男性。短く刈り込まれ、整った銀髪。中肉中背の身体は、野戦服の上からでも、筋肉質である事がわかる。そして何より、彼の特徴は、右頬の傷跡にあった。
 彼は、一言で言うなら、『筋金入りの軍人』という言葉で表せるだろう。
 傷顔の中年男性は、まず、薙ぎ倒されたAWV群を見、続いて、漆黒の機体を見上げた。
 その顔に、“懐かしさ”の微笑が浮かんだ。

》戦闘終了
》輸送隊ハ任務続行
》護衛機ハ引キ続キ護衛任務続行

 空は、少しずつ夕焼けに染まり始めていた。
 砂漠の駐屯地。
 装甲トレーラーから積み荷が卸下されている。それは木箱であったり、金属のケースであったりと様々だ。
 その様子を横目に歩く者があった。
 それは、何処か掴み所のない、それでいて、憎めない雰囲気を持った男性だ。
 銀髪。浅黒い肌。長身、引き締まった身体に野戦服を着用。少し疲れたような表情であるものの、その目からは、“意思の強さ”が感じられる。但し、その目は、片目のみ。もう一方の目は、黒い眼帯に覆われ、その中の瞳を伺い知る事はできない。
 彼の歩みの先には、傷顔の中年男性の背中があった。
 中年男性が気配に気付き、振り返る。その顔に再び、微笑が浮かぶ。
「…フェオ。久し振りだな。元気そうで何よりだ。」
 フェオと呼ばれた眼帯の男性。

【山田・フェオファーン・ローゼンブルグ】

 フェオは気だるそうに軽く右手を挙げる。彼の顔にも“ふにゃっとした”微笑が浮かんでいた。
「…大佐も相変わらずで。まさか、本部の言う“大事な積み荷”が貴方だったとはね。」
 ははは、と笑う中年男性。フェオに大佐と呼ばれた彼。

【アルフレート・グナイゼナウ】

 2人は互いに歩み寄り、握手を交わした。
「相変わらず、は君にも言える事だな。“銀狐”と呼ばれた腕は衰えていないようだ。傭兵にしておくには勿体無い。」
「…買い被りです。今も昔も、俺が生き残っているのは…あいつのお陰ですよ。」
 フェオがちらりと視線を送った先には、オレンジ色の空をバックに跪く、漆黒の機体の姿があった。
 アルフレートもフェオの視線を追い、漆黒の機体を見た。
「…【ミーレンオルヴン】か。…いや、整備の難しい“特注機”を大破させる事なく乗りこなしてきたのは、紛れもなく君の腕だろう。」
 フェオはぼんやりとした表情のまま、暫く黙っていたが。
「いや…」
 と呟くと、アルフレートに向き直った。
「…で、わざわざこんな所まで貴方が来た理由を聞きたいんですが。」
 アルフレートは真剣な面持ちになる。そして、フェオの顔を真っ直ぐ見つめ、言った。
「単刀直入に言う。私と一緒に、【ザゴビア】に来てくれ。」
 フェオは一瞬驚きの表情になり、それから元の顔付きに戻っていった。
「…どういう事です?」
 アルフレートは、重々しく、低い声で語り出す。
「東西ザゴビアの紛争は日に日に激しくなっている。両軍は拮抗したまま、国境線の上書き合戦を続けている。それに加えて、国内での破壊活動も活発化してきてな。西がやれば東が報復する…完全な泥沼状態だ。今まではな。」
 フェオは黙ったまま聞いていた。アルフレートが続ける。
「そんな状況に、“決定打”として投入されたのは、“新型兵器”だ。上層部に“平和的解決”という考えはないらしい。…その新型兵器だが、実戦投入と、調整試験を兼ねて、AWV部隊に配備される事になったのだ。…部隊長は、私だ。」
 フェオは静かに歩み出し、少しして立ち止まった。
「…フェオ。その隊で、小隊の指揮を、君に任せたい。君の、先の【ザゴビア内戦】での働きは私が十分承知している。君になら出来る。」
 フェオはぼんやりと、真っ赤に染まった空を見つめながら呟く。
「俺は祖国を見捨てたんです…」
 アルフレートは静かに言葉を返す。
「…だが、祖国は君を必要としている。いや…少なくとも、私はまだ祖国を見捨てるつもりはない…私自身が、君の力を借りたい。」
 風が、フェオの髪を揺らす。
 沈黙が、夕焼けの砂漠に吹き渡っていった。
 それはフェオやアルフレートにとっては長い時間であったし、また短い時間でもあった。
 やがて、フェオがゆっくりと口を開いた。
「……。分かりました。行きましょう。」
 アルフレートの顔に、安堵の色が見えた。
「そうか。…感謝するよフェオ。有難う。」
 フェオは何も答えず、照れたような微笑みを返した。
 そして、跪く漆黒の機体・ミーレンオルヴンを見た。
 夕陽に佇む“彼”は、主の次なる命を物言わず待ち続ける、一振りの剣のようであった。

To be continued.

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  1. 2009/02/23(月) 19:14:23|
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レッツ・ゲットセット・リバイブ

第壱話『奥さん、戦争です。』

 ふと、丸木戸は目を覚ました。
 だいぶ満足した眠りだったようだ。二度寝する気は起きない。
「…行くか。」
 ふわああ、と、気怠げな欠伸を一つすると、丸木戸は、寝床を後にした。

 都内某所。コーヒーショップ『ゴッドバックス』の2階、窓際席。窓の外、眼下に広がる往来を眺めている、1人のくたびれたスーツ姿の中年男性がいた。
 その背後に、いつの間にか人影が立っていた。丸木戸であった。
 丸木戸は、中年男性のすぐ隣の椅子に腰掛けた。
 中年男性は、ハッとしたような顔で丸木戸を見。
「まさか…本当に現れるとは…」
 丸木戸は、ふふふ、と含み笑いを浮かべると、言った。
「僕を駆り出す気となると、相当な事態なんですか?」
 中年男性は、しばらくの間、ポカンとした顔で丸木戸を見ていたのだが、少しずつ真剣な顔に戻った。そして、視線を再び窓の外に移し、ゆっくりと話し始めた。
「“中ニ病”はご存知の事と思いますが…『自分は特別な人間』という錯覚に囚われてしまう精神状態を指した言葉です。若者特有のもの…とされていましたが、最近では、成人を迎えてからもこの病に冒される人間が少なくありません。ただし、精神年齢の成長過程において陥り易い状態とも言えます。これを克服して、社会の一員となっていくのだと、私は思っていますが…」
 丸木戸は、中年男性の言葉に耳を傾けながら、窓の外を見ていた。
 窓の外。街を行き交う人々。この中に中ニ病がどれだけ混じっているだろうか。
 丸木戸は口を開いた。
「僕もそう思います。まあ、精神的に幼いままの人間が増えたという事でしょう。」
「ええ。ただし、問題が…」
 丸木戸は中年男性を見た。中年男性は視線を窓の外から動かさず、言葉を繋ぐ。
「この中ニ病、精神的なものだけで収まれば良いのですが、最近…いわゆる“イレギュラー”が発生していまして。」
「イレギュラー?」
 中年男性は頷き。
「思考だけなら問題ありません。中ニ病に冒された判断基準に則り行動するにしても、軽微なものなら、ただの“痛い記憶”として残るだけですが…イレギュラーは、“力”をも持ち合わせているのです。異常な力を。」
「何故?」
「わかりません。ですが…中ニ病に異常能力…最悪のパターンです。下手をすれば、大災害に発展してしまう危険性がある。」
「つまり…世の中が自分中心に動いていると錯覚している中ニ病罹患者達が、特殊能力に目覚め出したとおっしゃるのですか?」
 中年男性はまた頷き。
「その通りです。」
 丸木戸は静かに席を立った。そして言った。
「わかりました。中ニ病イレギュラーの排除を、僕がやりましょう。」
 中年男性は、申し訳なさそうな顔をし。
「お願いします。神にしか頼めないのです。こんな事は…」
 丸木戸はその言葉に対し、微笑みながら静かに頷くと、コーヒーショップを後にした。

》続く《



  1. 2009/02/21(土) 16:28:36|
  2. 日記|
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ああああああ

だから!
ょぅι゛ょなら!すじぐらい見せるのが筋だと言ってるんだ!



  1. 2009/02/14(土) 07:12:26|
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